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ガス自由化で電力会社の逆襲が始まる。

電力自由化によって、電力会社はダメージを受けることとなりました。顧客がどんどん減ってしまったことで、自分たちが供給できる範囲が狭くなって、利益が減っていることが要因です。しかし、その裏で逆襲を行う準備ができていました。

逆襲

 

電力自由化とガス自由化の時期のずれは不公平!?

    

なぜ不公平といわれるのか。

 電力自由化とガス自由化は、1年の差がついてしまっており、これは不公平とも言われています。その理由は、電力自由化で電力会社はどんどん顧客を減らしているのに、1年後にならないと新しい顧客を獲得するガス自由化が行えず、自由化に参入するのにラグが発生して不利になっているからです。

 同時に行えば、ガス会社と電力会社の不公平な状態は解消されることとなります。これはふつうのコトでもありますが、電力自由化は開始されたのに、ガス自由化は2017年から開始されることとなっており、1年の差が生まれてしまったのです。

 これによって、ガス会社は電力事業で成功することとなりましたが、電力会社はその分損をしていることになります。

 こうした問題点を解消しなければならないために、早めに行って欲しいという電力会社の願いもありましたが、結局1年のズレが生じてしまっているのです。この状況を打破することができるまでには、もうしばらく掛かりそうです。

    

電力会社のデメリットとガス会社のメリットは?

 電力会社にとってみれば、とにかくガス自由化によって新規参入を図ることができないまま、電力自由化で他の会社に顧客をとられる状態になってしまうのです。これが大きなデメリットとなってしまい、希望しているような展開に持ち込むことができず、顧客を1年間出し続けるような状態になってしまいます。

 一方で、ガス会社にとって見れば、1年間顧客を減らす可能性が低く、電力事業によって顧客を増やせるメリットがあります。1年間の間に、電気事業から顧客をもたらし、ついでにガスを契約してもらうことができれば、ガス自由化に対応することが容易にできるのです。

 このように、電力事業者にとってはデメリットが非常に大きくなり、ガス会社にとっては非常にメリットの大きなものになりました。

 もちろん自由化が進むことによって、この傾向は大きく変わることとなりますが、変化を加える事が容易にできることが非常に大きな存在で、早めにガス会社は対応ができるようになっています。

電力自由化とガス自由化の相違点と共通点


 

来年4月に電力会社の逆襲が始まる。

    

ガス会社からシェア奪還する方法とは

 電力会社には、とにかく不利な状態が続いていることとなりますが、その逆襲は2017年から開始されることとなります。何とかしてガス会社からシェアを奪還するためには、ガス自由化に参入してガス会社から顧客を引きぬき、一緒に電力の契約もしてもらうことです。セットプランを用意しているので、そのプランを契約してもらって、引き抜きを行うことになります。

 ガス事業を行っているガス会社は、自由化によって小売事業が分断されることとなります。これによって、供給できる体制は変わらないものの、販売する窓口が変化することになり、他の会社を選ぶことが可能となります。ここで電力会社が参入することによって、販売できるガスを安くして、もう1度電力会社に客を戻そうとしています。

 もちろんガス自体も保有しているので、パイプラインや契約するガス会社との強力によって、多くの展開ができるようになっていれば、更に安く抑えることが可能となっています。

    

電力会社はガス事業に有利なのか

 一見すると、全くガスを持っていないように思われる電力会社ですが、実は結構有利な状態となっています。

 最大の理由は、火力発電のためにガスを持っているためです。天然ガスを提供できる状態を作っていること、保有しているガスの量が比較的多く、供給しても火力発電に影響が出てこないなどの理由から、問題はありません。

 ガスの提供をすることができて、しかも自社が保有しているガスから出していることによって、価格は大幅に下げることができます。
 
 わざわざガス会社から購入して売るのではなく、自分たちが持っている分も一緒に出してしまえば、かなり格安での契約をすることができるのです。一緒に電気の契約もしてもらえば、相当お得な状態を作ることができます。

 プランによっては、電力会社に相当有利な状態を作ることも可能となっているので、電力会社がガス事業に参入することは、決して不利ではありません。むしろ相当有利な状態になっているのです。

通信・スマホ業界から都市ガスに参入する企業は!?

 

都市ガス全面自由化までの推移

    

ガスの自由化は1995年から行われていた

 ガスの自由化については、実は1995年から開始されています。これは業者向けに販売しているものについては、自由に販売してもいいとされているのです。家庭向けは規制されているままで、業者に対しては小売事業への参入が可能となりました。

 これによって、今までは業者は自由な会社を選ぶことができていたものの、家庭用はそのままだったので、ガス会社から購入するしかありませんでした。

 これが今回変更されることとなり、家庭用も自由化が行われることになります。わざわざガス会社から購入する必要はなくなり、小売業者として販売しているところと契約すれば、ガスを提供してもらうことが可能となります。自由化の流れは、業者向けから家庭向けにシフトして、更に広がることとなります。
 
 早いタイミングで自由化は行われていたものの、家庭用向けに参入できる状況を作ることができないままとなり、今までに長時間かかってようやく実現したことでもあります。

    

2022年に行われる新たな自由化

 家庭用向けに販売するためには、パイプラインを利用することが必要となっており、ガス会社が作っているガス管を利用して販売することが多くなります。もしくはガスボンベを活用することとなりますが、どちらにしてもガス会社との提携が必要になっており、会社として1から販売することは難しいこととなっています。

 2022年には、こうした販売部分でのさらなる自由化が行われることになっていて、四大会社とされているガス会社から、ガス部門の分離が行われることとなります。

 これによって、都市ガスはわざわざパイプを利用したり、工事をしてもらわないと供給できない状態を作らずに、会社側が希望している方法によって供給を行えるようにしています。

 供給されているものについては、2022年から色々な方法によって送られてきて、そしてかなり安い契約にすることも可能になります。更なる自由化が行われることによって、よりガス業界の状況は変化するものと見られます。

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