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中国の天然ガス輸入量が5倍に増加!

 環境保全を目的としたエネルギー源の変化

 2030年までに中国は天然ガスの輸入量を、15年の530億㎥から、1900~2700億㎥まで増やすと発表しました。中国石油天然気集団のサイトで「海外からの天然ガス供給の増加は、中国により環境的にクリーンな燃料源を利用することに移行することを許す」と述べており、今回の天然ガスの輸入量増加の決定は環境保全を目的とするエネルギー再編を目的としています。

 中国は次の20年間で温暖化ガス排出をほぼ3割減らす義務をアメリカとの協定で課されており、その影響が大きいと指摘されています。中国は米国に次いで世界第2の1次エネルギー消費国 であることに加えて、石炭の 消費量が最も多く、約7割を占めています。これは中国が世界最大の石炭生産国であることが大きな理由です。

 エネルギー消費は国産の石炭消費を中心としているた め、自給率は90%を維持していますが、一方で石炭燃焼 による深刻な環境問題(大気汚染、酸性雨等)が発生しており、その改善を内外から求められていました。

天然ガスとは何か

 この点において、天然ガスは、他の化石燃料に比べ燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NO2)の排出量が小さく、硫黄酸化物(SO4)を排出しない極めて環境負荷の小さいエネルギーということもあり、注目されるようになりました。

 また、天然ガスは世界に広く分布する天然ガス田で採掘されるため供給源も比較的かたよらず安定供給されやすいこと、マイナス162oCまで冷却・液化されてLNG(液化天然ガス)として国外に輸出されることが特徴です。

 液化することで体積が採掘時の600分の1になり、タンカーでの大量輸送が可能になり、輸出・輸送されやすい点もエネルギー源として注目された理由の一つでしょう。このような説明を聞くと、天然ガスとは新しい馴染みのない資源に思われる方もいるかもしれませんが、私たちの多くが日々家庭でも使用している都市ガスの主原料は天然ガスです。

 このため、日本のエネルギー需要の見通しについても、石炭・石油といった他の化石燃料は減少が見込まれる一方で、天然ガスは増加し、2030年時点で石炭需要を上回ると予想されています。更に、国際エネルギー機関IEAによると、世界の天然ガス需要の見通しは、2010年から2035年にかけて約50%の増加が見込まれています。天然ガスの輸入・使用増加は中国に限った話ではなかったのですね!

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